
[美容のQ&A]胸や背中などにできる、体のニキビの原因と5つのケア方法
2018.08.31
HowBガール
胸や背中の開いた洋服や水着を着た時に、人から指摘されて気づくことも多い体のニキビ。慢性化すると治るまでの時間もかかるといわれています。
ひどくなる前にどのように対処すべきなのか、ななぽんがドクターに聞きました。

胸や背中にできる、体のニキビの原因は?

思春期や大人のニキビと違って、年齢に関係なく胸や背中などにできる体のニキビ。
特に背中のニキビは自分で気づきにくいものです。
診察に来られる患者さんも、水着や背中の開いた服を着た時に、友達や彼氏から指摘されてわかったというケースが多いですね。
体のニキビの原因として考えられるのは?
□ホルモンバランスの乱れ
□過剰な皮脂分泌
□下着や衣服などによる摩擦
□肌の乾燥
□紫外線の影響
□ストレス
□体質
胸や背中は汗腺が多く、毛穴に汗や皮脂、汚れが詰まりやすいうえに、体や髪の洗い残し、すすぎ残しなどによってもニキビができやすいのです。
また、体を清潔にしていても、女性の場合は生理などの影響で、ホルモンバランスが乱れてニキビができることがあります。
ニキビだと思っていたら感染症の場合も……

ニキビだと思って市販のニキビ治療薬を使っていたけれど、一向に良くならず、皮膚科に行ってみると「マラセチア毛包炎」と診断されるケースもあります。
ニキビは「アクネ菌」と呼ばれる細菌の繁殖によって引き起こされますが、マラセチア毛包炎はカビ(真菌)の一種「マラセチア菌」が原因です。
一見、ニキビと似た症状なのでわかりづらいのですが、ニキビと顕著に異なるのがかゆみがあることです。
<マラセチア毛包炎の特徴>
・背中、肩、二の腕、胸といった部位に現れる
・毛穴に一致する形で赤く、少し光沢のあるポツポツが出る
・痛みやかゆみを伴うことがある
体のニキビを治し、予防に有効な5つのケアとは?

体のニキビは部位によっては自分では見えにくく、気づくのが遅れて悪化してしまうことも珍しくありません。
だからこそ、日頃から適切なボディケアを行って、今あるニキビを改善し、ニキビができにくい肌を目指すことが大切です。
ここでは代表的な5つのケア方法を紹介します。
①優しく洗いしっかり流す
アルカリ性の石鹸やボディーソープをしっかり泡立てて、泡で優しく洗います。ナイロンたわしなどを使ってゴシゴシ洗うのはNG。洗った後は、すすぎ残しがないように。
②入浴後はきちんと保湿
皮膚が乾燥すると肌のバリア機能が低下し、ニキビのできやすい状態になります。入浴後はローションやクリームで保湿して肌の乾燥を防ぎましょう。
③日焼け止めで紫外線対策
紫外線によるダメージも体のニキビの原因に。紫外線の多い時期に外出する際には、しっかりと日焼け止めクリームを塗る、日傘をさすなどの対策を忘れないようにしましょう。
④日焼け止めはきちんと落とす
日焼け止めクリームが毛穴に詰まってニキビを引き起こすこともあるので、必要に応じて専用クレンジングでしっかりと落としてから、体を洗うようにしましょう。
⑤生理前後の生活習慣を見直す
健康的な生活を心がけるのが一番ですが、毎日続けるのは難しいもの。例えば、ホルモンバランスが乱れやすい生理前後の時期に、脂っぽい食事を控え、十分に睡眠を取るようにするだけでも違います。
体のニキビがなかなか改善しない場合は、専門医へ相談しよう

自分なりにスキンケアをしても症状がなかなか改善しない、または悪化してしまったという場合は、専門医を受診することをおすすめします。
治療法はニキビの状態にもよりますが、皮膚科では抗生物質の内服薬や塗り薬を処方するのが一般的です。
美容皮膚科では内服薬の処方以外に、アクネ菌を殺菌するレーザー「アクネライト」やケミカルピーリング、イオン導入など、ニキビやニキビ跡にも有効な治療法が施術されます。
ドクターからの
アドバイス
アドバイス

西川礼華医師
体のニキビは顔に比べて、肌のターンオーバープロセスの違いから治るまでに時間がかかります。結婚式や水着の季節までになど、あらかじめ体のニキビを治したい時期が決まっているのであれば、余裕をもって半年前から治療を始めましょう。
撮影/大根大和(ななぽん)、編集部(西川医師)
ヘア&メイク/Meg.(ななぽん)
ヘア&メイク/Meg.(ななぽん)